Squidだけじゃない?「イカ」の英語表現を使い分けるコツと、間違いやすいタコとの違い


「イカは英語でSquid(スクイッド)」と学校で習いますが、実はネイティブスピーカーは状況やイカの種類、さらには「料理か生き物か」によって言葉を巧みに使い分けています。

海外旅行のレストランでメニューが読めなかったり、水族館で説明書きが理解できなかったりするのは、この「使い分け」を知らないことが原因かもしれません。また、見た目が似ている「タコ」との英語的な違いについても、意外と知られていないポイントがあります。

この記事では、イカにまつわる英語表現の正解と、タコと混同しないための知識を分かりやすく解説します。


1. シーン別で使い分ける「イカ」の英語

英語には、日本語の「イカ」一言では片付けられない、状況に応じた呼び方が存在します。

料理名として使われる「Calamari」

レストランのメニューで最も目にするのが Calamari(カラマリ) です。

もともとはイタリア語でイカを指す言葉ですが、英語圏では「食材としてのイカ」や、特に「イカのリング揚げ」を指す言葉として定着しています。

  • Squid: 生き物としてのイカ、または素材そのもの

  • Calamari: 調理され、テーブルに運ばれてくる料理

高級なレストランほど、メニューには「Squid」ではなく「Calamari」と記載される傾向があります。

生物学的な分類「Squid」と「Cuttlefish」

生き物としてのイカは、体の形状によって呼び名が変わります。

  • Squid(スクイッド): 胴体が細長く、シュッとした形のイカ。スルメイカやヤリイカなどはすべてこれに含まれます。

  • Cuttlefish(カトルフィッシュ): 胴体が丸っこく、背中に硬い「甲」を持つコウイカの仲間です。

ダイビングやシュノーケリングで海中のイカを指すときは、その形を見てこの2つを使い分けるのが正解です。


2. 間違いやすい「イカ」と「タコ」の英語の違い

イカ(Squid)とタコ(Octopus)は、日本語では全く別物として認識していますが、英語の表現や文化的な扱いにおいていくつか注意点があります。

腕の数と呼び方

  • Squid(イカ): 腕は10本。英語では Ten arms と表現されますが、厳密には「8本の腕(Arms)」と「2本の触腕(Tentacles)」に分かれます。

  • Octopus(タコ): 腕は8本。接頭語の「Octo-」は「8」を意味します(Octoberは昔の暦で8番目の月だった名残です)。

複数形の作り方

タコの複数形は Octopuses ですが、稀に学術的な文脈で Octopi と呼ばれることもあります。一方、イカ(Squid)の複数形は Squid(単数と同じ)または Squids の両方が使われます。

文化的なイメージ

日本ではイカもタコも人気の食材ですが、英語圏(特に北米や北欧)の一部では、タコを「Devilfish(悪魔の魚)」と呼び、食べるのを忌避する文化が残っている地域もあります。しかし、近年の日本食ブームや地中海料理の人気により、現在は「Octopus」も「Calamari」と同様にグルメな食材として広く受け入れられています。


3. イカにまつわる便利な関連語

会話をより豊かにするために、イカに関連するパーツや特徴の英語も覚えておきましょう。

  • Squid ink: イカ墨。パスタやリゾットのメニューでよく見かけます。

  • Suction cups: 吸盤。タコやイカの足についているアレです。

  • Jet propulsion: 噴流推進。イカが勢いよく水を吹いて進む仕組みを指します。

  • Camouflage: カモフラージュ。周囲に合わせて色を変えるイカの特技です。


4. 【実践】間違いを避けるための例文集

日常会話や旅行中に使えるフレーズで、使い分けをマスターしましょう。

  • "I’ll have the fried calamari for an appetizer."

    (前菜にイカのフライをください。)

    ※料理なのでCalamariを使います。

  • "Look! A school of squid is swimming over there."

    (見て!あそこでイカの群れが泳いでいるよ。)

    ※生き物なのでSquidを使います。「群れ」はSchoolと表現します。

  • "Is there any difference between a squid and a cuttlefish?"

    (SquidとCuttlefishに何か違いはあるんですか?)

    ※水族館などで役立つ質問です。


5. まとめ:使い分けのコツは「場所」

英語で「イカ」を表現する際のコツは、今自分がどこにいるかを考えることです。

  1. レストランの席に座っているなら:Calamari

  2. 海や水族館で泳いでいるのを見ているなら:Squid(またはCuttlefish)

  3. 魚屋や市場で素材を選んでいるなら:Squid

このシンプルなルールを覚えておくだけで、「Squid(イカ)」という単語一つに頼り切ることなく、より自然でスマートな英語が使えるようになります。

タコ(Octopus)との違いも併せて理解しておけば、海外でのシーフード選びがもっと楽しく、間違いのないものになるでしょう。次回の海外旅行や英語学習に、ぜひ役立ててください。


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