「お疲れ様です」「よろしくお願いします」は英語で何て言う?直訳できない日本語の代用表現
日本語のコミュニケーションにおいて、「お疲れ様です」と「よろしくお願いします」は欠かすことのできない「超万能フレーズ」です。朝の挨拶、仕事の依頼、別れ際、メールの締めくくりなど、一日の中で何度口にするか分かりません。
しかし、英語学習者が最初に行き当たる壁が、**「これらを直訳できる英語が存在しない」**という事実です。英語圏では、その場の状況や「何を伝えたいのか」という目的によって、全く異なるフレーズを使い分ける必要があります。
この記事では、ビジネスや日常会話で「お疲れ様です」「よろしくお願いします」と言いたい時に使える、自然で洗練された英語の代用表現を詳しく解説します。
1. 「お疲れ様です」を英語で伝えるシーン別フレーズ
日本語の「お疲れ様です」には、大きく分けて「挨拶」「感謝」「ねぎらい」の3つの意味が含まれています。
すれ違いざまや入室時の「お疲れ様」
職場などで会った時の挨拶としての「お疲れ様」は、単なる挨拶(Hello)に変換します。
Hi, [Name].(〇〇さん、こんにちは。)
How’s it going?(調子はどうですか?=お疲れ様です。)
相手の仕事や努力をねぎらう「お疲れ様」
プロジェクトの完了時や、誰かが頑張ったことに対して送る言葉です。
Good job. / Well done.(よくやったね。/お疲れ様。)
Thank you for your hard work.(一生懸命働いてくれてありがとう。=お疲れ様です。)
※これは部下や同僚に使うのが一般的です。
帰宅時の「お疲れ様でした(お先に失礼します)」
先に退社する際や、仕事を終えて別れる時の挨拶です。
Have a good evening.(良い夜を。=お疲れ様でした。)
See you tomorrow.(また明日。=お疲れ様でした。)
2. 「よろしくお願いします」を英語で伝えるシーン別フレーズ
「よろしくお願いします」もまた、未来への期待や依頼のニュアンスを含みます。英語では「何をお願いしたいのか」を具体的に表現するのがポイントです。
初対面の「よろしくお願いします」
Nice to meet you.(お会いできて嬉しいです。=よろしくお願いします。)
I’ve heard so much about you.(お噂はかねがね伺っております。=よろしくお願いします。)
仕事の依頼・協力に対する「よろしくお願いします」
I look forward to working with you.(一緒にお仕事ができるのを楽しみにしています。)
Thank you in advance.((引き受けてくれることに)あらかじめ感謝します。=よろしくお願いします。)
※メールの最後によく使われます。
プレゼンなどの開始時の「よろしくお願いします」
Thank you for having me today.(本日はお招きいただきありがとうございます。)
Let's get started.((さあ、よろしくお願いしますというニュアンスで)始めましょう。)
3. なぜ「直訳」してはいけないのか?
日本の文化は「言わなくても察する」というハイコンテクストな文化ですが、英語圏は「言葉に出して明確に伝える」ローコンテクストな文化です。
例えば、「よろしくお願いします」を直訳しようとして "Please treat me favorably."(私を好意的に扱ってください)などと言ってしまうと、相手は「何か特別な便宜を図ってほしいということか?」と困惑してしまいます。
大切なのは、言葉そのものを訳すのではなく、その時の「自分の気持ち」を英語にすることです。
感謝しているなら:Thank you.
期待しているなら:I'm looking forward to it.
挨拶したいなら:Hi.
これだけで、不自然な英語から卒業し、相手の心に響くコミュニケーションが可能になります。
4. ビジネスメールで役立つ「締めの言葉」
メールの最後を「よろしくお願いします」で締めくくりたい時は、以下の定型表現が非常に便利です。
Best regards,
(最も一般的なビジネスの結び。=よろしくお願いします。)
Sincerely,
(より丁寧でフォーマルな結び。)
Feel free to contact me if you have any questions.
(ご不明点があればお気軽にご連絡ください。=よろしくお願いします。)
5. まとめ:状況を具体化することが英語上達の近道
「お疲れ様」も「よろしくお願いします」も、日本語では一つのフレーズで済みますが、英語ではその場の「空気」を読み、具体的な感情に置き換える必要があります。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、この「具体化する作業」こそが、英語脳を作るトレーニングになります。まずは、「今、私は『感謝』を伝えたいのかな?それとも『挨拶』かな?」と自分に問いかけてみてください。
適切な英語表現を使えるようになると、外国人との信頼関係の構築が驚くほどスムーズになります。
英語で「よろしくお願いします」を伝える!場面別の自然な表現とマナー