なぜ1月はJanuary?英語の月名の由来一覧と「数字のズレ」の謎を解明


「1月は英語でJanuaryだけど、どういう意味があるの?」

「September(9月)のSeptが『7』を意味するって本当?」

英語学習をしていると、ふとした瞬間に月の名前に疑問を感じることがありますよね。実は、私たちが当たり前のように使っている「January」から「December」までの名前には、古代ローマの神話、偉大な皇帝、そしてカレンダーの歴史を揺るがす「数字のミステリー」が隠されています。

この記事では、1月の語源であるローマ神話の神「ヤヌス」の正体から、なぜ月の名前と数字が2ヶ月分もズレてしまったのかという謎までを徹底解説します。この記事を読み終える頃には、単なる暗記だった「月の名前」が、知的な教養へと変わっているはずです。


1月(January)の由来は「始まりと終わりの神」

1月は英語で January(ジャニュアリー) と言います。この語源は、ローマ神話に登場する門の守護神 「Janus(ヤヌス)」 に由来しています。

二つの顔を持つ神「ヤヌス」

ヤヌスは、前と後ろに「二つの顔」を持つ神様として知られています。

一つは「過去」を振り返る顔、もう一つは「未来」を見つめる顔です。

物事の始まりと終わりを司るヤヌスは、新しい年が始まり、古い年が去っていく「1月」の象徴としてふさわしいと考えられました。私たちが1月に新年の抱負を立て、昨年の反省をするのは、まさにヤヌスの精神を体現していると言えるでしょう。

英語の「Janitor」との意外な関係

実は、学校やビルの管理人・用務員を指す 「janitor(ジャニター)」 という英単語も、同じ語源からきています。建物の「入り口(門)」を守り、管理する人という意味が共通しているのです。語源を知ると、難しい英単語もスッと頭に入ってきますね。


英語の月名一覧:由来と語源のまとめ

1月から12月まで、それぞれの名前が持つ意味を一覧で見てみましょう。ここには「神の名前」「皇帝の名前」「数字」の3つのカテゴリーが混在しています。

英語名由来・語源意味の分類
1月JanuaryJanus(ヤヌス)ローマの神
2月FebruaryFebrua(フェブルア)清めの儀式
3月MarchMars(マルス)軍神(戦いの神)
4月AprilAperire(アペリーレ)開く(花の蕾)
5月MayMaia(マイア)豊穣の女神
6月JuneJuno(ユノ)結婚の女神
7月JulyJulius Caesar(カエサル)ローマの英雄
8月AugustAugustus(アウグストゥス)初代ローマ皇帝
9月SeptemberSeptem(セプテム)「7」
10月OctoberOcto(オクト)「8」
11月NovemberNovem(ノヴェム)「9」
12月DecemberDecem(デケム)「10」

最大の謎:なぜ「数字のズレ」が起きたのか?

上の表を見て気づいた方も多いはずです。

  • September(9月) なのに、語源は 「7」

  • October(10月) なのに、語源は 「8」(タコのOctopusと同じ!)

  • December(12月) なのに、語源は 「10」(10年間のDecadeと同じ!)

なぜ、2ヶ月分も名前と数字がズレてしまったのでしょうか?

かつて「1月」は3月だった

この謎を解く鍵は、古代ローマで使われていた初期のカレンダー 「ロムルス暦」 にあります。

驚くべきことに、当時のカレンダーには 「1月」と「2月」が存在しませんでした。 農作業が始まる春(現在の3月)を1年の始まり(1番目の月)とし、農作業が終わる12月(10番目の月)で1年が終了していたのです。冬の期間は「名前のない期間」として放置されていました。

暦の修正で「1月・2月」が追加された

その後、冬の期間にも名前を付けようということになり、新しく「January(1月)」と「February(2月)」が作られました。

当初はこれらが1年の最後に置かれていましたが、後にカレンダーの冒頭に移動しました。その結果、元々「7番目」という意味だったSeptember以降の月が後ろに押し出され、現在の「9番目〜12番目」というポジションに定着してしまったのです。


ビジネスや投資にも役立つ「月名」の豆知識

月の名前の由来を知ることは、単なる言語学習に留まらず、ビジネスシーンや資産運用の世界でも役立つ洞察を与えてくれます。

6月の「ジューンブライド」の根拠

6月(June)は結婚の女神「Juno(ユノ)」が守護する月です。そのため、「6月に結婚すると幸せになれる(June Bride)」という言い伝えが生まれました。これはブライダル業界だけでなく、ギフト市場や家計管理のトピックとしても頻繁に登場します。

8月(August)と「権威」

8月の由来となったアウグストゥス皇帝は、自身の名前を月に付ける際、自分の誕生月(9月)ではなく、幸運なことが多かった8月を選び、さらに日数を31日に増やしたという説があります。

英語で 「august」 という形容詞には「威厳のある」「堂々とした」という意味があり、ビジネスリーダーの素養を語る際などに使われることがあります。

1月の「January Effect(1月効果)」

金融・投資の世界には 「January Effect」 というアノマリー(経験則)があります。1月は新年の新規投資が活発になり、株価が上昇しやすい傾向を指します。ヤヌスの神が未来を見つめるように、投資家もまた1月に新しいポートフォリオ(資産構成)を検討するのです。


英語で「月」をマスターするための実践ポイント

語源を理解したら、次は日常で使いこなすためのコツを抑えましょう。

正しい短縮形(省略表記)

ビジネスメールやスケジュール管理で必須の知識です。

  • Jan. / Feb. / Mar. / Apr. / May / Jun. / Jul. / Aug. / Sep. / Oct. / Nov. / Dec.

※May, June, Julyは元々短いため、ピリオドを打たずにそのまま使うことも多いです。

前置詞の使い分け

月を表現する際の前置詞は 「in」 です。

  • In January(1月に)

  • In early August(8月上旬に)

ただし、特定の日付を指す場合は 「on」 に変わります。

  • On January 1st(1月1日に)

この使い分けはTOEICなどの英語試験でも頻出のポイントですので、セットで覚えておきましょう。


まとめ:言葉の由来を知れば、世界の見え方が変わる

英語の「1月(January)」から始まる月の名前には、数千年にわたる人類の歴史と、暦の変遷が刻まれています。

  1. 1月(January)は「門と始まりの神ヤヌス」が由来。

  2. 昔のカレンダーは3月始まりだったため、数字のズレが生じた。

  3. 語源を知ることで、関連する英単語(DecadeやOctopusなど)も覚えやすくなる。

歴史を知ることは、現代の文化やビジネスの背景を理解することに直結します。次にカレンダーをめくる時は、ぜひその月の名前に込められた神々の物語や、古代ローマの人々の暮らしに思いを馳せてみてください。

あなたの英語学習が、単なる記号の暗記ではなく、知的好奇心に満ちた楽しい旅になることを願っています。


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