海外の病院や薬局で困らない!症状を伝える英語フレーズと受診のコツ
海外旅行中や長期滞在中に、急な発熱や腹痛に見舞われたら誰でも不安になるものです。言葉の壁がある中で「自分の今の状態を正確に伝えられるだろうか」と心配になるのは当然のことと言えるでしょう。
日本の医療機関とは仕組みが異なる海外では、自分の症状を具体的に説明できるかどうかが、適切な処置や薬の処方を受けるための重要な分かれ道となります。この記事では、病院や薬局でそのまま使える実践的な英語表現から、受診時に知っておきたいポイントまでを詳しく解説します。
1. 診察の第一歩!「どこが・どう痛いか」を伝える基本
医師の診察が始まったとき、最初に聞かれるのは「今日はどうしましたか?(What seems to be the problem?)」という問いかけです。ここでまず、部位と症状の性質を伝える必要があります。
体の部位と「痛み」の表現
英語で「痛み」を表す言葉にはいくつか種類があり、使い分けることでより正確に伝わります。
Ache(持続的な鈍い痛み)
「頭痛(Headache)」や「胃痛(Stomachache)」など、特定の部位がじわじわと痛むときに使います。
I have a dull ache in my lower back.(腰に鈍い痛みがあります)
Pain(一般的な痛み、鋭い痛み)
突発的な痛みや、強い痛み全般を指します。
I feel a sharp pain in my chest.(胸に鋭い痛みを感じます)
Sore(ヒリヒリ、炎症による痛み)
喉の痛みや筋肉痛、靴擦れなどに使われます。
My throat is very sore.(喉がとても痛いです)
症状の強さと頻度
「いつから」「どのくらい」痛むのかを添えることで、診断の精度が上がります。
It’s been hurting since yesterday.(昨日から痛みます)
The pain comes and goes.(痛みが出たり消えたりします)
It’s a throbbing pain.(ズキズキする痛みです)
2. 内科・風邪・消化器系のトラブルで使えるフレーズ
海外で最も遭遇しやすいのが、風邪の症状や食べ物による胃腸の不調です。これらは「市販薬で様子を見るか、医師に診てもらうか」の判断基準にもなります。
咳・熱・鼻水
I have a high fever and chills.(高熱と寒気があります)
I’ve been coughing up phlegm.(痰の絡んだ咳が出ます)
My nose is completely blocked.(鼻が完全に詰まっています)
胃腸の不調
I feel nauseous.(吐き気がします)
I have diarrhea and stomach cramps.(下痢をしていて、お腹がよじれるように痛いです)
I think I have food poisoning.(食あたりだと思います)
胃腸のトラブルの際は「最後に何を食べたか」「何回戻したか」といった具体的な回数や時間をメモしておくと、診察がスムーズに進みます。
3. 薬局(Pharmacy)で役立つ!薬の買い方と確認事項
軽度の症状であれば、現地のドラッグストアや薬局で市販薬(Over-the-counter drugs)を購入することになります。しかし、海外の薬は日本のものより成分が強い場合があるため、確認が不可欠です。
薬剤師に相談する
I’m looking for something for a headache.(頭痛に効くものを探しています)
Could you recommend a cold medicine that doesn’t cause drowsiness?(眠くならない風邪薬を勧めていただけますか?)
禁忌やアレルギーを伝える
これらは命に関わる重要な情報です。必ず正確に伝えましょう。
I’m allergic to penicillin.(ペニシリンにアレルギーがあります)
I have an allergy to nuts.(ナッツアレルギーを持っています)
I’m currently taking other medications.(現在、他の薬を服用中です)
服用方法の確認
How many times a day should I take this?(一日に何回服用すべきですか?)
Should I take this before or after meals?(これは食前、食後のどちらに飲むべきですか?)
4. 医療費と保険:受診前に確認すべき現実的なポイント
海外の医療費は、日本のような国民皆保険制度がない国が多く、驚くほど高額になるケースが珍しくありません。
保険の適用範囲を確認
海外旅行保険やクレジットカード付帯の保険を利用する場合、まずは「キャッシュレス診療」が可能かどうかを確認しましょう。
Does my insurance cover the cost of this treatment?(私の保険はこの治療費をカバーしていますか?)
Can I have a medical certificate for insurance purposes?(保険請求用の診断書をいただけますか?)
診断書(Medical certificate)や領収書(Receipt)は、帰国後に保険金を請求する際に必須となるため、必ずその場で受け取るようにしてください。
救急車を呼ぶ場合
緊急事態の際は迷わず助けを求めますが、国によって救急車の電話番号が異なる(アメリカは911、イギリスは999など)ことを事前に把握しておく必要があります。
Please call an ambulance!(救急車を呼んでください!)
5. 自分の健康を守るための「事前準備」リスト
英語力に自信があっても、体調が悪いときは思うように言葉が出てこないものです。備えあれば憂いなし、以下の準備をしておくと安心感が高まります。
常備薬の持参
使い慣れた日本の薬を持参するのが一番ですが、その際は「お薬手帳」のコピーや、英語の成分表を一緒に持っておくと、現地の医師が処方する際の参考になります。
既往歴のメモ(英語)
持病や過去に大きな手術を受けた経験がある場合は、以下の項目を英語でメモして財布やパスポートと一緒に保管しておきましょう。
Blood type(血液型)
Medical history(既往歴)
Chronic diseases(持病:糖尿病、高血圧など)
Current medications(服用中の薬)
Emergency contact(緊急連絡先)
翻訳アプリと指差しシート
最近はスマートフォンの翻訳アプリも精度が上がっています。また、体の部位や症状がイラストで描かれた「指差し確認シート」をダウンロードしておくと、言葉に詰まった際の助けになります。
終わりに
海外での病気や怪我は、誰にとっても避けたい事態ですが、万が一の時に備えておくことで、回復までの時間を短縮し、不安を最小限に抑えることができます。
今回ご紹介したフレーズは、特別な専門用語を使わなくても、自分の状態を伝えるのに十分なものばかりです。大切なのは、恥ずかしがらずに、ゆっくりと、そして具体的に自分の不調を言葉にすること。
言葉が通じることで適切な医療に繋がり、一日も早く元の健康な生活に戻れるよう、この記事が皆さんの安心を支える一助となれば幸いです。渡航前には、現地の医療機関の場所や保険の連絡先を今一度チェックして、安全で快適な滞在を楽しんでください。
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