なぜTuesdayは『火』曜日?北欧神話と火星に隠された意外な共通点と曜日の由来

 「火曜日は、英語でTuesday。」

学生時代にそう習って以来、当たり前のように使っているこの言葉。しかし、ふと立ち止まって考えてみると不思議ではありませんか?

「Sun(太陽)」のSunday(日曜日)や「Moon(月)」のMonday(月曜日)は直感的に分かりやすいのに、なぜ「火(Fire)」が入っていないTuesdayが「火曜日」と呼ばれているのでしょうか。

実はその裏側には、古代ローマの天文学と、勇猛果敢な北欧神話の神々が融合した、驚くべき歴史のストーリーが隠されています。

今回は、火曜日の語源を紐解きながら、なぜ日本語と英語で「火」というイメージが共通しているのか、その意外な真実を詳しく解説します。


1. 「火曜日」と「Tuesday」を繋ぐ鍵は「軍神」にあり

結論から言うと、日本語の「火曜日」と英語の「Tuesday」は、どちらも**「戦いの神様」**という同じコンセプトで繋がっています。

ローマ神話のマルス(火星)

古代ローマでは、曜日に惑星の名前を当てはめました。火曜日は、赤い色から情熱や戦いを連想させる**火星(Mars / マルス)**の日、つまり「Dies Martis(マルスの日)」と名付けられました。これが日本に伝わり、火星の「火」を取って「火曜日」となりました。

北欧神話のテュール(テューズ)

一方、英語(ゲルマン語派)の圏内では、ローマの神マルスを、自分たちの神話に登場する戦神**「テュール(Tyr)」**に置き換えて解釈しました。

  • テュールの神の日 = Tiwesdæg(古英語)

  • これが長い年月をかけて変化し、現在の Tuesday になったのです。

つまり、呼び名は違えど「戦いの神様の日」という本質は全く同じなのです。


2. 片腕を失った勇気ある神、テュールの伝説

Tuesdayの語源となったテュールは、北欧神話の中でも非常に高潔で勇気ある神として描かれています。彼には、火曜日の力強さを象徴するような有名なエピソードがあります。

神々を脅かす巨大な狼「フェンリル」を縛り付ける際、フェンリルを安心させるために、テュールは自らの右腕をその口に差し出しました。封印に成功した代償として彼は右腕を失いましたが、その自己犠牲と勇気によって世界は守られたと言われています。

火曜日が、週の始まりの混乱を乗り越え、「決断力」や「行動力」が必要な日とされるのは、このテュールの勇敢なイメージにぴったりだと言えるでしょう。


3. なぜ「火」と「戦い」が結びついたのか?

そもそも、なぜ火星や戦いの神が「火」と結びついたのでしょうか。それは古代のひとびとが空を見上げた時の感覚に由来します。

  1. 火星の赤色: 夜空に赤く輝く火星は、燃え盛る「火」や、戦場での「血」を連想させました。

  2. エネルギーの象徴: 火は文明を進歩させる力を持つと同時に、すべてを焼き尽くす破壊の力も持っています。この強大なエネルギーが、軍神(マルスやテュール)のイメージと重なったのです。

「今日は火曜日だから、気合を入れて仕事を片付けよう!」という考え方は、実は古代から続くエネルギーの法則にかなっているのかもしれません。


4. 他の言語と比較して見える「火曜日」の共通点

火曜日のルーツが「戦いの神」であることは、他のヨーロッパ言語を見るとより鮮明にわかります。

  • フランス語: Mardi(マルディ) → マルス(Mars)の日

  • イタリア語: Martedì(マルテディ) → マルス(Mars)の日

  • スペイン語: Martes(マルテス) → マルス(Mars)の日

英語だけが「テュール(Tuesday)」という北欧系の名前を採用していますが、ラテン系諸国では今でもはっきりと「マルスの日」という名前が残っています。どの国でも、火曜日は**「情熱と戦いの日」**として位置づけられているのが面白いポイントです。


5. 火曜日の由来を知るメリット:もうスペルで迷わない!

火曜日の由来を知ると、英語の学習においても大きなメリットがあります。

多くの人が迷う TuesdayThursday(木曜日) の違い。

  • Tuesday: 戦いの神テュール(Tyr)。火星(Mars)のように情熱的。

  • Thursday: 雷神トール(Thor)。雷(Thunder)のように轟く。

「火曜日は片腕の勇者テュール、木曜日はハンマーを持つ雷神トール」とキャラクターで覚えることで、スペルの書き出し(TuかThか)で迷うことは二度となくなるでしょう。


まとめ:火曜日は「一歩踏み出す」エネルギーの日

「なぜTuesdayは火曜日なのか?」その答えは、古代から続く**「火星=戦いの神」という共通のシンボル**にありました。

北欧の勇者テュールの名を冠したTuesday。

週の序盤で少し疲れが見え始める火曜日ですが、この由来を思い出すと、不思議と「よし、もう一踏ん張りしよう」という勇気が湧いてきませんか?

由来を知ることは、単なる知識の習得だけでなく、その言葉を使う時の意識まで変えてくれます。明日からの火曜日、ぜひテュールのような決断力を持って過ごしてみてください。



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