妊娠中の「ムダ毛」が増える・減る？ストレスとホルモンバランスが影響する体の変化

妊娠中の体毛の変化、もしかしてストレスのせい…？

「妊娠してから、なんだかムダ毛が濃くなった気がする…」

「でも、友だちは薄くなったって言ってたな…」

妊娠中の体は、信じられないほどのスピードで変化していきます。つわりや体のむくみ、体重増加など、様々な変化がある中でも、意外と多くの妊婦さんが悩むのが**「体毛」の変化**です。

ムダ毛が濃くなる方もいれば、逆に薄くなる方もいて、その原因には**「ホルモンバランス」だけでなく、見過ごされがちな「ストレス」**が深く関わっていることをご存知でしょうか？

この記事では、妊娠中の体毛の変化と、それに影響を与えるストレスやホルモンとの関係を、分かりやすく解説します。

妊娠中の体毛の変化は、主に女性ホルモンの分泌量が大きく変動することによって引き起こされます。

エストロゲン:
- 妊娠初期から中期にかけて分泌量が増え、髪の毛が抜けにくくなったり、肌が美しくなったりする「美のホルモン」です。
プロゲステロン:
- 妊娠を維持するために大量に分泌されるホルモンです。このプロゲステロンの作用によって、体毛が濃くなったり、増えたりする傾向があります。特に、お腹周りや腕、足の毛が濃くなったと感じる方が多いようです。

これらのホルモンのバランスは個人差が大きく、また時期によっても変動するため、「ムダ毛が濃くなる人」と「そうでない人」がいるのです。

ホルモンバランスの変化に加えて、**「ストレス」**も体毛の変化に影響を与える要因の一つです。

妊娠中は、つわりや体の不調、出産への不安など、心身ともに大きなストレスを抱えやすくなります。このストレスが、私たちの体に様々な影響を及ぼします。

ストレスを感じると、私たちの体は**「コルチゾール」**というストレスホルモンを分泌します。このコルチゾールが、男性ホルモンの分泌を促すことがあります。

男性ホルモンは、体毛を成長させる働きがあるため、ストレスによって分泌量が増えると、結果としてムダ毛が濃くなる可能性があります。

妊娠中の体毛の変化は、一時的なものです。出産を終え、ホルモンバランスが元に戻れば、自然と落ち着いてくることがほとんどです。

しかし、ムダ毛の変化がさらなるストレスにならないように、日頃からストレスを軽減する工夫をしてみましょう。

パートナーや家族に相談する: 一人で悩まず、体調の変化や不安な気持ちを身近な人に話してみましょう。話すだけでも、心が軽くなることがあります。
軽い運動を取り入れる: 医師に相談した上で、無理のない範囲でウォーキングやマタニティヨガなどを取り入れてみましょう。体を動かすことは、気分転換になり、ストレス発散にも繋がります。
自分を甘やかす時間を作る: 好きな音楽を聴いたり、アロマを焚いたり、ゆっくり湯船に浸かったり…。心からリラックスできる時間を意識的に作りましょう。

妊娠中の体毛の変化は、決して恥ずかしいことではありません。それは、お腹の赤ちゃんのために、あなたの体が一生懸命働いている**「頑張っている証拠」**です。

無理に悩まず、まずは「一時的なもの」と割り切って、今の自分を優しく受け入れてあげましょう。

もし、どうしても気になる場合は、肌に負担の少ない電動シェーバーなどで優しくお手入れして、心穏やかなマタニティライフを過ごしてくださいね。