妊娠中のデリケートな肌を守る!皮膚科医が教える脱毛&スキンケアの基本


妊娠すると、ホルモンバランスの変化で体毛が濃くなったり、肌が乾燥したり、敏感になったりと、これまでとは違う肌トラブルに悩まされることがありますよね。

「でも、どんなお手入れをしたらいいの?」「赤ちゃんに影響はない?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。

今回は、妊娠中のデリケートなお肌を健やかに保つために、皮膚科医が推奨する脱毛やスキンケアの方法について、ポイントを絞ってご紹介します。


妊娠中の脱毛、何がNGで何がOK?

多くの皮膚科医は、妊娠中の医療脱毛やエステ脱毛を推奨していません。その理由は、以下の通りです。

  • ホルモンの影響で効果が出にくい: 妊娠中は毛周期が不安定になるため、脱毛の効果が出にくかったり、施術後に再び毛が生えてくることがあります。

  • 肌トラブルのリスク: 妊娠中は肌が敏感になり、レーザーや光による刺激で、やけどや色素沈着などの肌トラブルが起こるリスクが高まります。

  • 母体への負担: 施術中に痛みやストレスを感じることが、母体や赤ちゃんにとって良くない影響を与える可能性があります。

では、自己処理はどうすればいいのでしょうか?

おすすめの自己処理法

皮膚科医がおすすめするのは、肌への負担が少ない電気シェーバーを使ったお手入れです。

  • 刃が直接肌に触れない: 電気シェーバーは、刃が直接肌に触れない構造になっているため、カミソリによる肌の表面を傷つけるリスクが低いです。

  • 肌への刺激が少ない: カミソリ負けやかぶれといったトラブルが起こりにくく、敏感になった肌にも安心して使えます。

避けるべき自己処理法

  • カミソリ: 刃で肌を傷つけやすく、バリア機能が低下しているお肌には大きな負担になります。

  • 除毛クリーム: クリームに含まれる成分が肌への刺激となり、赤みやかぶれを引き起こすことがあります。

  • 毛抜き: 埋没毛や毛嚢炎(毛穴の炎症)の原因になりやすいので避けましょう。


妊娠中に大切なスキンケア

乾燥や肌荒れを防ぎ、健やかな肌を保つためには、日々のスキンケアがとても大切です。

1. 徹底した保湿ケア

妊娠中は肌の水分量が減少しがちです。

  • 保湿剤の選び方: セラミド、ヒアルロン酸、ヘパリン類似物質などが配合された、低刺激で高保湿なスキンケアアイテムを選びましょう。

  • 塗るタイミング: 入浴後、タオルで水気を拭いたらすぐに保湿剤を塗るのがポイント。水分が蒸発する前に、肌に潤いを閉じ込めます。

2. 日焼け止めはマストアイテム

妊娠中はシミやそばかすができやすくなります。これは、ホルモンの影響でメラニン色素が活性化するためです。

  • 日焼け止めの選び方: 紫外線吸収剤を含まない、紫外線散乱剤(ノンケミカル)タイプの日焼け止めがおすすめです。

  • 使い方のポイント: 紫外線の強い日だけでなく、曇りの日や室内でも窓から紫外線は入ってきます。一年を通して毎日使用しましょう。

最後に

妊娠中の肌は、いつも以上に優しくいたわってあげる必要があります。新しいスキンケアアイテムを試す前には、二の腕の内側などでパッチテストを行って、肌に合うか確認してから使うようにしましょう。

無理のない範囲で、ご自身と赤ちゃんの健康を第一に考えたお手入れを心がけてくださいね。

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